【平成24年度第1回企画展示】鉄道がかさねた日々2

平成24年度第1回企画展示

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展示概要

神奈川県立公文書館では昨年、好評をいただいた企画展示「鉄道がかさねた日々」に引き続き、「鉄道がかさねた日々2」を開催します。今年は鉄道開業から140年目にあたり、県内の鉄道も140年目を迎えます。県内の鉄道140年の歴史を公文書館の収蔵資料等でふりかえり、12のテーマで紹介します。
今回の展示では県内の鉄道についてあまり知られていなかった事実を掘り起こします。

展示構成

第1章 東神奈川駅ができるまで

明治時代、横浜鉄道(のちのJR横浜線)開業時に東神奈川駅が東海道線に設けられた理由を紹介します。

第2章 駅名はなぜ「大雄山」なのか?

大雄山鉄道(のちの伊豆箱根鉄道大雄山線)の終着駅は、地名は関本なのに大正時代の開業時から大雄山駅でした。その謎を解き明かします。

第3章 鉄道省の海の家

昭和初期、鉄道省東京鉄道局では、逗子と鵠沼に直営の海の家をもっていました。海水浴客でにぎわった鉄道と地元の関係を見ます。

第4章 戦時下の路面電車

戦時中、箱根登山鉄道小田原市内線は金属回収のためレールをはずされそうになり、川崎市電は路面電車を空襲で6両焼失しました。その実態を明らかにします。

第5章 超特急への挑戦

東京・大阪間を高速鉄道で結ぶ計画は戦前からありました。昭和初期の根津嘉一郎らによる計画や戦時中の鉄道省による弾丸列車構想を経て、新幹線に至る経過を追います。

第6章 歩道上に張り出した旧桜木町駅

東急東横線の旧桜木町駅は、南側の線路が国道16号線の歩道の上に張り出していました。それは昭和30年代の東横線の輸送力増強によるものであったことを明らかにします。

第7章 桜大線が根岸線になるまで

JR根岸線は戦前、桜木町・大船間を結ぶ桜大線として計画されました。戦後、四つの予定路線のなかから現在の路線が選ばれるまでの状況を見ていきます。

第8章 和田町4号踏切と第3帷子川橋りょう

昭和33年(1958)の台風22号により相模鉄道も大きな被害を受けました。復旧工事がおこなわれた和田町4号踏切と第3帷子川橋りょうを写真と図面で比較します。

第9章 バスが燃えて横浜市電は...

昭和25年(1950)横須賀市でトレーラー・バス(牽引車両付きバス)が走行中に炎上する事故を受け、横浜市交通局で路面電車の改良工事が検討されたことを紹介します。

第10章 横浜市電井土ヶ谷線の開通

昭和31年(1956)横浜市電では人口急増地区の住民の足を確保するため、南区と保土ヶ谷区に井土ヶ谷線を開通させました。路線が敷かれるまでの経緯を見ていきます。

第11章 横浜市のトロリーバス

昭和34年(1959)横浜市交通局はトロリーバス(無軌条電車)の運行を始めました。横浜駅西口から電気で動くバスが住宅地をめぐっていた時代をふりかえります。

第12章 京王相模原線の橋本延伸

京王相模原線(調布・橋本間)が全線開通したのは平成2年(1990)のことでした。路線が多摩ニュータウンと都心を結び、住民の足となるまでを見ていきます。

展示期間・場所等

展示期間・場所等
期間 平成25年8月24日(土曜)から平成25年12月1日(日曜)まで
休館日 毎週月曜日と祝日及び月曜が祝日の場合の火曜日は休館
時間 午前9時から午後5時
展示場所 神奈川県立公文書館1階展示室(横浜市旭区中尾1-6-1)
(相鉄線二俣川駅から徒歩17分、または相鉄バス「運転試験場循環」で「運転試験場」下車徒歩3分)
入場料 無料