「資料保存」の方策は、資料が脆弱化するスピードを遅らせたり、劣化の程度をより小さくするための「予防」と、破損などの劣化を被って通常の利用に支障がある資料を「修復」という、「防ぐ」手立てと「治す」手立ての2つを主軸にしています。
さらには、資料に記録されたマイクロフィルムやデジタル画像など他の媒体へ変換する「取り替える」手立てもあります。

具体的に、実施内容を挙げると下記のようになります。
(★印が「予防(防ぐ)」手立て、☆印が「取り替える」手立て、です。)

  • 保存環境の管理(書庫内での熱、水分、光、空気等の制御)【★】
  • 生物被害対応(紙資料を食害する虫菌類の防除)【★】
  • 保存容器収納【★】
  • 劣化防止対策【★】
  • 資料の取り扱い方法の適正化【★】
  • 代替・複製化(マイクロフィルム化、デジタル画像化等の媒体変換)【☆】
  • 酸性劣化資料への対処(脱酸処理、紙力強化)【★】
  • 修復
  • 大規模自然災害(地震、火災、台風、噴火等)への備え【★】